人生ゲーム

ジャニと邦ロックとニチアサの民

夢だけど夢じゃなかった

 

 

 

4月15日(日)9:35
関ジャニ∞FCよりメール伝言板
あのメールが届いた時、皆さんはどこで何をしていましたか?

 

私は会社の同期であり、大事な友人でもある子の結婚式当日で、会場に向かうために友人と待ち合わせをしていました。控え室で友人や同期と歓談しながらメールを開き、URLをクリックして見たものは、それまでの幸せな気分を覆すもの。ああ、ここ数日噂されていたことが事実になってしまったと思いました。

 

みんな私が関ジャニ∞のファンだと知っているから平気なフリして気丈に振る舞っていたけれど、実際心の中は本当に無理でした。気を緩めたらすぐにでも涙が出そうで、吐きそうでした。


そして、みんなと別れた帰り道。電車の中の私の顔は、たぶんこの世の終わりかよと思うくらい暗い顔だったと思います。Yahoo!ニュースのありとあらゆる記事を読んでは落ち込み、また読んでは落ち込み。帰ってきて鏡見て「ひどい顔だな」と自分で思ったくらいです。

ブーケトスでブーケを取ったり、久しぶりに会えた友人や同期とたくさん話したり、披露宴で泣いたり、たくさんの幸せを貰ったはずなのに、家に帰ってひとりになった途端に襲ってくる絶望感。

 

 

この日の夜 Mr.サンデーで会見の模様を初めて見て、現実が受け入れられなくて泣きました。笑顔がなくてスーツで真面目に会見に臨む姿に嘘はないと分かっていても、やっぱり信じられない、というよりも信じたくない気持ちでいっぱいでした。翌日はたまたま仕事が休みでしたが、家から一歩も出ずにテレビを見ては泣き、時にはぼーっとして、何もする気が起きませんでした。

音楽はもちろんバラエティーも演技も何もかも全力で、辞める理由が考えられなかった。というか思いつかなかった。思い当たることがなかった。でも、残るメンバーに迷惑をかけてしまうことも人生を変えてしまうことも承知の上で、自分の人生を優先したすばるくんを誰も止めることが出来なかったのは、当然といえば当然かもしれません。それだけ意思が固く揺るがないのがすばるくんらしさだなとも思いました。この決断をしたすばるくん本人はもちろん、すばるくんの人生を後押しする、応援するということを決めた6人のメンバーの決断もまたすごいものです。

 

 

「今日という日が本当に来ないでほしかった」という会見での横山くんの言葉も「すばると袂を別つ事になる人生は想像していなかった」という村上くんのコメントも、まさにその通り。
そもそも、こんな日が来るなんてメンバーもファンも含めて誰も想像していなかったはずです。FRIDAYに書かれた時だってネット上では誰もが否定していたし、そんなはずないだろ何言ってんだよと私も思いました。でも現実になってしまった。しかし、すばるくんがメンバーに告白したという2月15日以降全くそんな素振りを見せず、変に憶測する隙を与えなかった関ジャニ∞はやっぱり"アイドル"だと改めて思いました。

 

 

綺麗事ばかり並べたけれど、本当のところは『辞めないでほしい』これしかないです。アイドルでいてほしい、関ジャニ∞でいてほしい、7人で歌って踊ってバンドしてバカやってほしい、7人で夢を追いかけてほしい、その姿を見せてほしい、 もうすぐ15周年なのになんでなの、もう7人でドームに立つ姿は見られないの、ずっとずっとこんなことを考えては泣きました。


不安だってたくさんあります。ありすぎるほどに。すばるくんのソロパートは誰が歌うの?ダンスフォーメーションはどうなるの?レッドのいないエイトレンジャー?すば子のいないキャンジャニ?テレビ番組は?CMは?
2ヶ月かけて7人が出した答えをたった数日で受け入れることなんて私には出来ません。

 

 

こんなことを言っては何ですが、別に辞めなくとも留学は出来るし勉強も出来るんです。もちろんその期間個人の活動はなくなるし、グループの活動も休止もしくは制限されるけど。KAT-TUNの赤西くんはそのカタチを取ったし(結果辞めてしまったけど)、私の好きなバンドのWEAVERはメンバー3人全員で数年前に半年間ロンドン留学をしています(しかも結構突然に)。きっと他にも同じようなことをしている人たちがたくさんいると思います。でもすばるくんはそれをしなかった。グループにいながらできなくはないと分かっていながらも、やっぱり逃げ道を作りたくなかったのだと思います。退路を断つとはまさにこのこと。

 

 

「それは関ジャニ∞にいて叶えられない夢なのか」
「日本でも勉強できるんじゃないか」
「僕たちの人生は続くってわけじゃなく変化するわけでその上での決断なのか」
疑問に思ったことはそのままぶつけたという大倉くんの言葉ひとつひとつがあまりにも素直で、きっとファンに一番近い目線でいろいろと聞いてくれたのが彼だったんだと思います。実際、私が疑問に思っていたことはまさにそれでした。会見中は表情から見て取れるくらい不機嫌だったし拗ねていたけれど「勝手な判断をしたすばるくんのことを嫌いになれなかった」というこの言葉が全てでした。

 

『残るメンバーの人生が変わることが分かった上ですばるくん自身の人生を優先する勝手』なのか。『俺たちを今まで音楽で引っ張ってくれたのはすばるくんなのにいきなり自由にしてくれるなよという勝手』なのか。はたまた別のことなのか。「勝手な判断をした」という言葉の真偽が何なのかは分かりません。でも、それが何なのか分からなくても、嫌いになったのなら会見には同席しないなって思うのです。嫌いになれなかったから、何を言うのか隣で聞きたかったから来た。なんとも大倉くんらしいです。そんなところが好きです。

普通だったら当事者のすばるくんだけ出席すれば話は済むこと。安田くんは怪我で来られなかったけれど、メンバーが揃って出席した今回の会見は、あらゆるメディアで"異例"だと言われていました。でもそれは「ファンには自分たちの口から直接告げたい」という想いと「すばるくんを1人には出来ない」という絆からだったなんて、ああもうこれだから大好きなんだよ関ジャニ∞。会見の席の並びを一目見たら愛が伝わるよ。
大げさに言うと「なんでだよ!!」って殴り合いの喧嘩になったっておかしくないはずです。でもそれをすることなく2ヶ月かけて話し合った意味がきっとこの会見の、メンバー1人1人の言葉にあったのかなと感じています。

 

 

14年って長いですよね。0歳の子が中学2年生になるんだから。あまりにも長い。その14年を丸々追いかけている方もいれば、ジュニア時代から追いかけている方もいるでしょう。対して私は、FC歴4年。関ジャニ∞に興味を持ったきっかけはLIFEを聴いたこと。FCに入ったきっかけは「関ジャニ∞のライブってコントとかあって面白いらしいからひとつくらい買ってみようかな〜」と内容を全く調べずにJUKE BOXのライブDVDを買ったこと。初めてのライブは3年前の関ジャニズム大阪初日。長く応援している方に比べたらすごく短い。けれど、いつのまにかこんなに心が動かされて悲しむほどに、私は関ジャニ∞を好きになっていたんだなと気付きました。

 

 

 


ここで突然ですが『帰ってきたドラえもん』の話をします。
いつものようにジャイアンにいじめられていつものようにドラえもんに泣きつくのび太。でもドラえもんはなぜか憂鬱。その理由は突然未来の世界に帰らなければいけなくなったから。帰ったら最後この世界には戻ってこられない。のび太は必死で止めるけれど、別れが辛そうなドラえもんを見て、別れを受け入れドラえもんを送り出すことにしました。ドラえもんのび太が一緒に過ごす最後の夜に2人は街を散歩をします。途中でドラえもんが少し離れた間にジャイアンが現れて、のび太に喧嘩をしかけます。いつもならすぐドラえもんに泣きつくのび太ですが、ドラえもんの心配を払拭するべく無謀なことが分かった上で、のび太は1人でジャイアンに挑みます。
その時にのび太ジャイアンに向かって言ったセリフがこれです。

 

 

 

 

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ドームツアーにすばるくんが出ないことを知った時は驚愕しました。けれどそれを決めたのはメンバーだと知り、ものすごい覚悟を感じました。その時に『帰ってきたドラえもん』を突然思い出しました。こののび太のセリフが重なったから。「6人で出来ることを証明しないとすばるくんが安心して旅立てない」みたいな感じかなと勝手に想像しました。
6人でやることを一番不安に思っているのは他でもない6人のメンバーなはずです。でもやると決めた以上は私もそれを見たい。今回のことを完全に受け入れるにはまだ時間がかかるけど、この先もずっと応援すると決めているから。すばるくんのこれからの活動がどんなカタチになるかまだ分からないけど、私は海を越えられないから日本から見ているね。変わらずに応援します。

そしてすばるくんが海外から帰ってきた時にはめちゃくちゃかっこいいコラボしたり、楽曲作ったり、雑誌で対談したりしてほしい。お互いに後悔しないくらいにめちゃくちゃ大きくなってほしい。


そして、7人を繋げ離れる理由になってしまったこの『音楽』が、どうか『音が苦』にならないでほしいと願うばかりです。私は中高6年間吹奏楽部で『音楽を音が苦にするな』と散々言われてきました。もちろん苦労することなんて山ほどあるんだけど、最終的には楽しむものだからと。
こうなってほしい!と思うことはいろいろあるけれど、最終的には全員が笑っている幸せな未来であれば何でもいいです。この出来事をいつの日か笑い話に出来る日が来たらいいな。私も関ジャニ∞も。

 

 

最後に、私が"関ジャニ∞渋谷すばる"をすごいと思った1番の出来事を書きます。
ライブDVD「JUKE BOX」のYour WURLITZERで、ステージのセンター真下から出てきて大サビを歌うあの姿。単純にすごいとしか思えませんでした。そこからの West side!!は圧巻でした。ああ、この人は関ジャニ∞のメインボーカルでフロントマンなんだなと思わされた。歌声も存在感も何もかも圧倒的すぎた。完全に心奪われた瞬間でした。
私も感謝しかないです すばるくん ありがとう。

私はこの先もずっと9月22日は2つの記念日を祝い続けます。

 

 

 

アイドルに永遠も当たり前も絶対もない。けど、そんな儚い存在だから追いかけてしまうのかもね。なんちゃって。